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三浦弘行九段の将棋ソフト不正利用疑惑が証拠不十分→証言が虚偽であった件

社会や政治に関する動向のまとめ、ということで始めたブログで、最初に取り上げるのがこの話題というのもなんなのだが、気になる点があった。

 

まず、この事件の経緯と、12月26日に行われた第三者調査委員会の記者会見概要に関する記事の紹介。餅は餅屋で、将棋専門ブログの「将棋ワンストップ・ニュース」より。

 



そして、会見の同日夜、TBSラジオでこの件が取り上げられた。どちらかといえば今回はこちらについて言及したい。

 


三浦九段の処分決定からしばらく経っており、世間一般の興味がほぼなくなっている中、マスメディアで取り上げられたことは重要なことだと思う。

しかし、これを伝えているのが憲法学者である木村草太氏。ただの将棋ファンに過ぎないのだが、Session-22がツテのある彼を記者(あるいは専門家)代わりに見立てたのだろう。

見方を変えれば、列記として存在する「将棋記者」が今回の問題を正面から取り上げ、追及することをしていないことが問題の一面としてある。スポーツ記者が辛らつな記事を書けば、サークルから締め出されて情報を得られなくなる構造と同じだ。

そして、今回の件では、棋士間での噂話という形で疑惑が増幅され、疑念が検証されることなく既成事実化されたようだ。本来なら、疑惑が外から指摘・追及されるべきだが、業界内で怪しさが煽り立てられ、一部の棋士の正義感を炊き付けた。最後には、感化された有力棋士が告発し、不当処分を招いてしまった。いわば「魔女狩り」の状況に陥ったわけだ。

 

追記:G記者が疑惑の増幅の媒介になっていたという情報は未確認情報であったので、訂正してお詫びする。

 

この動画内では、第三者委員会の会見内容の要点を木村氏が伝えている。おおむね最初に紹介した会見概要のまとめ記事と合致した内容で、客観的に感じられる。

ただし、1つだけ重要なことを落としている。

不正の根拠の一つとされた、7月26日の対久保九段戦の夕食休憩後に三浦九段が「自分の手番で約30分間離席をした」という事実はなかった。

これも紹介したまとめ記事からの引用だが、会見内で実際に言及されている。

これを伝えずに「決定的に新しい事実が出てきた印象はございません」と言い切ってしまった木村氏には手落ちがあるだろう。意図的かどうかは分からないが、やはり氏は記者・ジャーナリストではないため、第三者委員会の最終結論に沿った形を取ったのかもしれない。

だがよく考えてみれば、この部分ひとつを取るだけで「不正はなかったが(緊急性を鑑みて)出場停止処分は妥当」→「申し立ての根拠自体が虚偽であったため処分不当」として結論をひっくり返せるように思う。

 

追記:タイムフリーで視聴したJam The World月曜日(MC津田大介)でこのあたりが指摘されていて、それ以外にも全体像や懸念ポイントなど過不足なく取り上げられており、なおかつ事の重大さにも言及されていて見事だった。

木村氏の「明るい話題もあるから、とにかく前を向いていこう」という風なファンだからこそありがちな、嫌なタイプの事なかれ主義とは違い好感を持った。番組冒頭の14分頃から始まるのでradiko.jpで聴いてみてほしい。

 

また、残された三浦九段の名誉(利益)回復については当事者間で決めるもので第三者委員会は関知しない、としているが、同時に例えをまじえながら補償はされるべきと示唆もしている。当事者である三浦九段と将棋連盟はそれぞれ今日27日に会見をする予定。

 

最後に会見の動画を紹介。一般の方の意見も見れるようになっている。今回はこんなところで。